お知らせ

学会からのご案内

北海道・三陸沖地震について

2025/12/10

昨夜の北海道・三陸沖地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く安心して過ごせる日が来ますよう、心よりお祈りしています。

しばらくは余震にも注意が必要な状況です。本日も雪が降り冷え込んでいます。停電や断水の発生も危惧されます。
今回の地震に際して、小児腎臓病学会の会員の方々より起こりえる課題や貴重なアドバイスを賜りました。以下に、列挙させていただきます。

  • 腹膜透析や血液透析を行っている患者さんにおける電源や水、透析液の確保。在宅の場合、倒壊などによる機器の破損。
  • ステロイド薬(中断により離脱症候群が起こる)、腎移植患者さんの免疫抑制薬、Bartter症候群のカリウム製剤などの残薬の確保(1週間分くらい確保されているかどうか)。
  • 尿崩症の患者さんの水の確保(とりわけ断水の発生時、あるいは、避難所において)。
  • 上記の患者さんの状況の把握。機器や薬剤配給の状況の確認。
  • すべての患者さんを対象として、事故(転倒など)や合併症発生(感染症など)への注意喚起。

すでに各地域において、現場レベルで最適な対応が進んでいると思いますが、小児腎臓病学会としましても情報収集を続けさせていただきます。なお、学会ホームページにあります「小児腎臓病 災害・緊急時への備えと対応ガイド」では、小児腹膜透析についての対応が詳しく説明されていますので、ご参考にしていただますと幸いです。

日本小児腎臓病学会
理事長 中西 浩一

このページのトップへ戻る