学会からのご案内
IPNA Congress 2027 Kyotoにつきまして
2025/1/20
会員の皆様
皆様、少し遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。平素より学会運営にご支援賜りまして誠にありがとうございます。
この度、21st Congress of the International Pediatric Nephrology Association(IPNA Congress 2027)が京都で開催されることとなりました。日程は、2027年3月9日(火)から13日(土)で、国立京都国際会館で開催されます。これは日本小児腎臓病学会が一丸となって進めてきた事業であります。私はIPNAの国際学会を招致することを公約の一つに掲げ理事長を拝命しておりましたので、安堵するとともにその盛会を目指し決意を新たにしております。
Congress Presidentは飯島一誠先生(兵庫県立こども病院院長)です。また、IPNA 2027のテーマを“Bridging Tradition and Innovation in Pediatric Nephrology”といたしました。先人の歩みに敬意を抱きつつ、新たな挑戦を推し進める私たちの意志を、古都であり最先端の科学・学問の街でもある京都で結実させることは素晴らしいことだと思います。招致におきましては、招致委員会委員長の石倉健司先生(北里大学小児科教授)をはじめ委員の皆様、コンベンションリンケージの皆様のご尽力によるところが多大であります。さらに、招致活動を応援していただいた全ての会員の皆様に、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。
今回開催されますIPNA 2027は、1986年(昭和61年)に東京で開催された第7回以来41年ぶりで、わが国では2回目の開催です。私が医師になりましたのが1989年ですから、それ以前ということになります。この機会に全ての会員の皆様を鼓舞できる大会になりますことを心から祈念しております。
IPNA 2027を成功に導く原動力は会員の皆様の熱意であります。そこで、全ての理事・監事の先生にて構成される実行委員会を立ち上げました。また、代議員の皆様にはIPNA 2027サポーターに就任いただきたく、理事会での承認を受けて正式にお願いする次第であります。何卒、よろしくお願い申し上げます。
一方、昨今の学会開催状況に鑑みまして、懸念もございます。学会開催には多額の資金が必要です。そのために製薬企業を中心に支援をお願いする必要がありますが、近年企業からの資金の調達は大変厳しい状況にあると言わざるをえません。そのような状況下におきまして、今回のIPNA 2027の開催の日程がIPNA執行部の強い要請により、年度末の3月となりましたことを考慮しますと、2026年と2027年の小児腎臓病学会学術集会における資金調達が大変厳しくなることが想定されます。そこでこのような状況を考慮いたしまして、断腸の思いでこれらの開催をみおくることを理事会で決定いたしました。もちろん、これらを開催しないデメリットがあることを重々承知しております。できる限り知恵を絞ってそれらを補完すべく、学会運営をしてまいります。どうか、皆様には事情をご理解いただけましたら幸いです。IPNA 2027を2026年と2027年の小児腎臓病学会学術集会と位置付けていただき、多くの演題を頂戴いたしたく普段の学術集会を超える日本からの参加者となりますことを期待しております。
最後になりますが、皆様の益々のご健勝を祈念いたします。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和7年1月吉日
日本小児腎臓病学会理事長
中西浩一